「ストレスチェックの結果で面談を受けないといけない…」
「面談を受けるのは本当に意味ある?」
「他の人にばれたくない…」
ストレスチェック後の面談に対してネガティブなイメージを抱く人は多いでしょう。
しかし、筆者は面談は受けるのをおすすめします。
本記事では以下の内容を解説していきます。
- 面談受ける理由
- 面談前に知っておくべき4つの知識
- 面談の手順5ステップ
- 面談の体験談
この記事を読めば、ストレスチェックテスト後の面談を受けるべき理由がわかり、納得して臨めるでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ストレスチェック後の面談が必要な2つの理由
重い腰を上げて面談を受ける理由は、2つの大きなメリットがあるからです。
具体的に見ていきましょう。
医師からのアドバイスがもらえるため
ストレスチェック後の面談では、個別に医師からのアドバイスがもらえます。
具体的には、仕事の時間管理・優先順位の付け方や、人間関係に関するアドバイスが受けられます。
必ずしも精神科医や心療内科医による面談とは限りませんが、ストレスの原因を特定し、対処法を知るには非常に大切です。
働きやすくなるため
面談を通じて職場の環境改善に繋がります。
具体的な改善内容は以下のとおりです。
- 部署移動
- 業務内容の改善
- 残業時間の短縮
面談は働きやすい環境づくりのきっかけとなるでしょう。
ストレスチェック後の面談に備えて知っておくべき4つの知識
面談に対して不安感やマイナスイメージを抱く人は多いです。
事前に面談について4つの知識を把握し、気軽な気持ちで臨みましょう。
上司にはバレない?デメリットは?
上司や同僚に面談を受ける事実や内容が漏れる可能性はありません。
医師や関係者はプライバシー遵守に対して法的・倫理的に責任を追っており、無断で情報を提供できないからです。
また、職場環境改善のため面談内容が開示される場合には、あたなに不利益が被らないよう、会社が最大限配慮し細心の注意を払わなければなりません。
つまり、外部漏洩の可能性は限りなく低くオープンに話しても大丈夫な環境は整えられているため、安心して面談に臨んで大丈夫です。
お金はかかる?薬はもらえる?
職場が行うプログラムの一環として行われるため、費用は発生しません。
しかし、外部のカウンセリングサービスを利用する場合は一部または全額を自己負担する必要があるため、事前に確認をしておきましょう。
面談時に医師によるアドバイスは提供されますが薬はもらえません。
ただし、より専門的な相談が必要と判断された場合には外部の病院への受診が推奨され、薬をもらうケースはあります。
医師は自分で決められる?
自分で決められる場合もありますが、一般的には産業医が推奨されます。
職場の事情を把握している産業医が面談に当たれば、あなたの抱える職場ストレスの解決につながりやすいでしょう。
医師を自分で選択できるかどうかは会社の方針によって異なるため、事前確認が必要です。
面談は義務?意味はある?
義務ではありません。自分で面談を受けたいかどうかを選択できます。
しかし、筆者は面談を受けるのを強くおすすめします。
医師との会話を通じて自分のストレス状況を客観的に理解し、改善の第一歩を踏み出せる可能性は大いにあるからです。
記事の終盤では面談を受けた人の体験談があるので、ぜひ参考にしてみてください。
ストレスチェック後の面談の流れ5ステップ
面談は具体的にどんな流れで何をするのか、以下の5ステップで解説していきます。
- 職場環境の確認
- 体調の確認
- プライベート情報の確認
- 専門病院の紹介
- 情報開示の可否確認
一つずつ順番に見ていきましょう。
1. 職場環境の確認
まず、医師により以下の内容に関する状況確認が行われます。
- 仕事の量
- 仕事のスピード感
- 労働時間
- 同僚や上司との人間関係
職場環境があなたにどのような影響を与えているかを医師が把握し、状況の改善ポイントを見極めます。
面談内容は上司や同僚に知られる可能性はありませんので、安心して話しましょう。
2. 体調の確認
あなたの心身の状態を確認します。
ストレスチェックの結果をふまえて、主に以下の内容について話をしていきます。
- 生活していく中で感情の波はないか
- 心身ともに疲れていないか
- 睡眠はしっかり取れているか
- 食欲の著しい増減はないか
積極的に自己開示していきましょう。
話し合いを通じてあなたが抱えている問題を理解し、解決策を医師が考えてくれます。
3. プライベート状況の確認
プライベートに関して質問される内容は、以下のとおりです。
- 家族環境は円満か
- 社外での人間関係は良好か
- 休日はどう過ごしているか
職場だけでなく、日常生活のストレス管理は非常に重要です。
「仕事外のことだから関係ない」と思わずしっかり伝えましょう。
4. 場合によって専門病院への受診推奨
必要に応じて専門病院への受診や、カウンセリングサービスへの相談が推奨されます。
状態は自分でも気づかないうちに悪化してしまうものです。
自分の健康のためになるべく早く専門医を受診しましょう。
5. 情報開示の可否確認
最後に、面談内容についてどの程度、会社に報告するかを相談します。
あなたのプライバシーが最優先され、同意なしに会社内部への情報共有はされません。
もし、あなたが会社への報告を許可した場合は、ストレスを減らすための改善策が講じられるでしょう。
ストレスチェック後の面談を受けた人の体験談2例
実際に面談を受けた人の体験談を2例挙げます。
2人の感想は真逆だったようです。それぞれ見ていきましょう。
意味があると感じた人の体験談
34歳男性。仕事はIT企業のプロジェクトマネージャーです。
男性は新規プロジェクトの厳しい納期への対応やチームマネジメントに苦慮し、ストレスチェックでは「高ストレス」状態でした。産業医は心療内科医だったため、男性の状況に合わせた具体的なアドバイスを親身になって提案してくれたそうです。
また、産業医は職場環境をよく把握しており、男性の許可を得た上で問題点と改善案を会社に提案しました。
医師が男性の抱える悩みに強く寄り添ってくれたため、男性は安心して自分の状況を話せたそうです。
結果的に男性の所属部署は、産業医の提案に基づき仕事の進め方を改善し、男性のストレスレベル軽減に成功しました。
- 面談後の感想
面談を受けてよかった。
心療内科の先生だったので、とてもわかりやすい説明をしてくれて納得できた。親身になって相談に乗ってくれた。
- 筆者の意見
しっかりとストレスに対する問題解決に繋がっているので、ストレスチェック後の面談は有効と言えます。
意味がないと感じた人の体験談
28歳女性。仕事は大手広告代理店で営業を担当しています。
女性の面談時間はわずか15分と非常に短かかったようです。医師より受けた質問も極めて一般的なものばかりでした。具体的には「最近ストレスを感じますか?」「息抜き方法はありますか?」など、すでにストレスチェックで回答した内容ばかりで、女性の具体的な状況や悩みに深く踏み込んではきませんでした。
結果的に、女性は面談が非常に形式的だと感じてしまいました。ストレスの原因や解決策について、有益なアドバイスや支援も得られなかったようです。
- 面談後の感想
面談を受けた意味がなかった。
せっかく時間を調整してきたのに無駄だった。
- 筆者の意見
非常に心苦しいですが、このような例も少なくありません。
医師による面談内容の質に差があるのは事実です。
その場合には気持ちを切り替えて、他の病院やカウンセリングサービスを探しましょう。
ストレスチェック後の面談は気軽な気持ちで受けよう
ストレスチェック後の面談は、自分の体調を再確認する重要な機会です。
面談で得られる医師からのアドバイスやサポートを有効活用すれば、職場環境を整える手段となります。
本記事では以下の内容を解説してきました。
- 面談受ける理由
- 面談を受ける前の4つの懸念点
- 面談の手順5ステップ
- 面談の体験談
効果が薄い面談になってしまう可能性もありますが、相談してみないと意味があるかないかもわかりません。
ぜひ、気軽な気持ちでストレスチェック後の面談を受けてみるのをおすすめします。